映画『Crazy Rich Asians( クレイジー・リッチ!)』が、全米およびカナダで8月15日に公開。
公開後のたった3日間の興行収入が2650万ドル(約29億4000万円)に達し、1位となった話題作。
辛口映画評価サイト「ロッテントマト」でも、94%を獲得し今一押しの映画なのだ。
あらすじ: ニューヨークで暮らす主人公レイチェルは、恋人と彼の実家のあるシンガポールを訪れることになった。
彼の家族と対面し、実は彼が超大富豪の御曹司であることが判明。
超セレブの生活に、慣れない主人公の戸惑いや苦難を、面白可笑しく描いたコメディー・ラブストーリー。

今回特別なのは、主要キャストがすべてアジア系
この映画は、シンガポール出身で11歳の頃、家族でアメリカに移住したケビン・クワンが、2013年に出版した『Crazy Rich Asians( クレイジー・リッチ・アジアンズ)』という大ヒット作を映画化したモノ。
実はケビン・クワンは、シンガポールの華僑銀行の創始者を祖父母に持つ、 クレイジー・リッチ・アジアンズで、自身の実体験も合わせて描いている。
彼は今回原作に忠実に描きたいという気持ちから、本人のギャラを$1(約110円)までに交渉して作品作りに励んだと言われている。

華やかすぎる衣装にも大注目
ドルチェ&ガッバーナのスーツから、ヴァレンティノ、ディオール、グッチなどのラグジュアリー・ブランドのファッション・ショーを見ているかのよう。
その中も、今回一番注目なのは主人公レイチェルのパステル・ブルーのドレス。
MARCHESA(マルケーザ)という2004年にアメリカニューヨークで生まれた、ウェディングドレス・ブランド。
デザイナーがインドに影響を受け、ヴィンテージ感覚とアジアンテイストが絶妙に融合したドレスに、今世界中が魅了される。

「ハリウッドでアジア人が活躍する事は、オリンピック選手になるほど珍しく大変だ」とあるインタビューで語った主人公レイチェル役の、コンスタンス・ウー。
未だに多くの人種差別が残る中、今回主要キャストすべてがアジア系という異例中の異例。
ハリウッドの新しい歴史を作った映画として、記憶に残る作品となるだろう。
多くのアジア人を始め、世界中の人々に感動と喜びを与えてくれる。
もう既にハリウッドで『クレイジー・リッチ!』の続編まで計画が進んでいるよう。
今後のアジア人の活躍が楽しみで仕方ない。
