ケイト・スペードは、新しいクリエイティブ・ディレクターにイギリスのデザイナー、二コラ・グラスを起用した。
二コラは、 ケイト・スペードの名が世界で知れるようになり、当時ケイト・スペードの雑誌を切り抜いたり、ケイト・スペードの影響でハンドバッグのデザイナーになりたいと夢見たほどだったという。
今年6月にブランドの創立者、Kate Spade(ケイト・スペード)の自殺という大きなスキャンダルを抱え、新しいスタートとなった。

新しいクリエイティブ・ディレクター Nicola Glass(二コラ・グラス)とは?
イギリス出身のデザイナー。
グッチでアクセサリーのデザイナーを勤め、その後マイケルコースでアクセサリーデザインのシニア・バイスプレジデントとして働いていた。
今回ケイト・スペードを支えてきた元クリエイティブ・ディレクター、デボラ・ロイドが8月に退く事で、二コラ・グラスがこのポジションに抜擢された。
彼女は色使いが上手で、ケイト・スペードをどのように引っ張って行くのかが期待されている。

ニューヨーク・コレクション2019春でランウェイ・デビュー
ニューヨークのパークアヴェニューにあるオフィスは、すべてリノベーションされ雰囲気が一変した。
ケイト・スペードって感じなオフィスだが、色のトーンが抑えめで、よりモダンになり、どこでもインスタの写真が撮れそうなデコレーションに変身していた。
2019年春コレクションは、ニコラ・グラスのランウェイ・デビュー。
少し硬さが残りながらも、ニコラは、特に 40-70年代のヴィンテージに大きな影響を受けたシルエットに仕上げた。
ワイド・パンツやクロップド(七分丈)パンツやニットなどでレトロ感が強く感じられた。
彼女は、今回のコレクションに以下のコメントを残した。
「テーマを決めたアプローチでなく、鍵となる色とシルエットを基盤とした。
それと同時にただヴィンテージではなく、レトロなモダンさを感じさせたかった。
洋服に軽さと流動性、着やすさ、詳細に拘り、教養がある”品”を取り入れた。」

ケイト・スペードのファンに向けて~
2019年春のコレクションで、二コラがデザインしたバッグに、スペードマークを花柄に見立てたバックも発表。
今まで支えてくれたファンの支持を保ち、新規顧客を得られるかが、今後の二コラの挑戦である。
二コラは、ケイト・スペードのファンに向けて以下の様に思いを語っている。
心配しないで。
私は、このブランドが愛される要素全てを知っている。
カラーを愛し、遊び心も忘れない。
しかし、それらをもっとモダンな方向性に進めたい。
そのために、新しい色のコンビネーションにどんどん挑戦していく。
例えば、 ダスティー・ライラック(くすんだ紫)にシャルトルーズ・イエローをミックスしたり 、新しい色で、他のドレスとの差をつける。
そしてケイト・スペードが人気となった、楽しさや、珍しいアイテムは、このまま受け継ぎたい。