Dior Hommeの後、今年の4月まで4年間にわたってSaint Laurentのクリエイティブディレクターとして、ブランドに革命をもたらしたエディ・スリマン。彼が就任してから、Saint Laurentの人気ぶりが以前より増した事は明らかだ。

Saint Laurentというブランドに欠かせないのが、ミュージシャンの存在である。エディ・スリマンの音楽に対する愛やリスペクトの念が強いことは、彼のデザインを見れば歴然としている。L.A.にデザインスタジオを建てた彼のクリエイティブには、どこかカリフォルニアの雰囲気を感じさせる奔放さをはらんだ、ロックテイストが目立つのだ。

そしてエディ・スリマンのお眼鏡に適った若手バンド、ミュージシャン等は、キャンペーンプロジェクトや、ショーのモデルとしても出演し、“エディ・スリマン ギャングチーム”として一気に注目度をあげてきた。そんな、エディ・スリマンに愛されている15のインディーズバンドをご紹介しよう。

Sunflower Bean(サンフラワー・ビーン)

出典:http://www.rollingstone.com/

ファーストアルバムをリリースして間もない、ニューヨークを拠点に活動するサイケロックバンド。ヴォーカルのJulia Cumming(ジュリア・カミング)はモデルとしても活動しており、Saint Laurentのキャンペーンやランウェイに幾度か登場している。2016年度のサマーソニックにも出演し、日本での知名度も上昇中だ。

Bleached(ブリーチド)

出典:http://blog.nastygal.com/

カリフォルニアの日差しを感じさせるようなグルービーなガレージサウンドが特徴的なガールズバンド。

元MIKA MIKO(ミカ・ミコ)のJessica(ジェシカ)とJennifer(ジェニファー)が結成したバンドとしても知られている。クールでファッショナブルなメンバーに、業界からのラブコールが止まない。

Tobias Jesso,Jr.(トビアス・ジェッソ・ジュニア)

出典:http://www.vulture.com/

感傷的で抑え気味な低い声を使い、ささやくように歌うこのカーリーヘアの男Tobias Jesso, Jr.は、Saint Laurentのミューズと呼ばれるには十分な素材を持ち揃えている。

センチメンタルなリリックに、男女問わずファンが多い。

The Paranoyds(ザ・パラノイズ)

出典:http://whatyouth.com/

特にL.A.で人気のガレージパンクロックバンド、The Paranoyds。Saint Laurentのパーティーやショーイベントで幾度も演奏をしている。

モデルとしても活躍中のフロントを飾るStaz Lindes(スタッズ・リンデス)は、UKロックバンドDire Staits(ダイアー・ストレイツ)のHal Lindes(ハル・リンデス)の娘であり、ブランドのミューズとして知られている。

Temples(テンプルズ)

出典:http://www.welovedc.com/

UK出身、4人組のネオサイケサウンドのロックバンド。代表曲「Shelter Song」はSaint Laurentのカリフォルニアバイブスを感じさせる。日本でも、新世代ロックバンドとして注目されている。

Curtis Hardiing(カーティス・ハーディング)

出典:http://www.vogue.it/

ソウルフルでグルーヴな音楽が特徴的なアーティスト。Daft Punk(ダフト・パンク)やBECK(ベック)などの有名アーティストが選ばれてきた「SAINT LAURENT MUSIC」というプロジェクトに器用された。

No Parents(ノー・ペアレンツ)

出典:http://www.noparents.la/bio

エネルギッシュで、ライブはモッシュの覚悟をしたほうが良いバンド。L.A.を拠点に活動し、ヴォーカルのZoe Reign(ゾエ・レイン)は2016年2月に行われたSaint Laurentのコンサート兼ランウェイショーでパフォーマンスをしている。

Cherry Glazerr(チェリー・グレイザー)

出典:http://www.stereoboard.com/

明るくプレッピーなリフのきいたサウンドが特徴的なバンドであり、Saint Laurent 2014S/Sキャンペーンの音楽を手がけた。

ヴォーカルのClementine Creev(クレメンタイン・クリーヴィー)は長い間エディ・スリマンのお気に入りであり、彼のランウェイショーやキャンペーンにモデルとして登場している。

Swmrs(スイマーズ)

出典:https://www.michigandaily.com/

オークランド発、Green Day(グリーン・デイ)のBillie Joe Armstrong(ビリー・ジョー・アームストロング)の息子、Joseph Armstrong(ジョセフ・アームストロング)率いるバンド。

彼らは、サーフサウンドが似合うようなSaint Laurentの2016S/Sコレクションのために「Like Harry Dean Stanton」という曲を提供している。

DIIV(ダイヴ)

出典:https://voicemob.wordpress.com/

フロントマンはZachary Cole Smith(ザカリー・コール・スミス)。

彼の彼女Sky Ferreira(スカイ・フェレイラ)がSaint Laurentクルーの一員になった後に、彼もメンバーに加えられ、スリマンが初期から使用しているモデルのうちの一人となった。

勿論ショーのフロントローには常連、ブランドのパーティーでも演奏をしている。

Melody’s Echo Chamber(メロディーズ・エコー・チャンパー)

出典:http://www.purplesneakers.com.au/

フランス出身のマルチ演奏者、音楽家であるMelody Pochet(メロディー・プロシェ)による音楽活動。ドリーミーな雰囲気のある、サイケポップサウンドが特徴的。

The Drums(ザ・ドラムス)

出典:http://backstageat.com/

オルタナロックバンド。ブランドキャンペーンに登場しただけでなく、よくステージの衣装にもSaint Laurentを使用している。

Savages(サヴェージズ)

出典:http://www.nytimes.com/

全身ブラックコーディネート、スキニージーンズの似合う姿でポストパンクなサウンドを奏でていた彼女たちは、スリマンのお気に入りになるには時間の問題だったそう。男顔負けなハンサムスタイルは、男女ともに必見である。

Rexx(レックス)

出典:http://hero-magazine.com/

思わず踊りだしてしまいそうなキャッチーなビートをもつ、雑音系ロックサウンドを奏でるRex Tyler Osterkamp(レックス・タイラー・オステルカンプ)によるソロ活動。

スリマンの目に留まった彼は、2014年のSaint Laurent 秋コレクションでモデルとして登場した。

Aleide (アレイド)

出典:https://i-d.vice.com/

フレンチディスコポップなサウンドが特徴的な2ピースバンド。

エディ・スリマンに気に入られ、Saint Laurentの2015S/Sウィメンズのショーに、ヘビーなベース音が最高にクールなサウンドトラック“1,2,3”を提供した事で一気に注目を浴びた。

エディ・スリマンのファンにとって、彼を虜にさせたこれらのバンドは必聴だろう。是非チェックしていただきたい。