
〈HYSTERIC BOOTLEG〉シリーズの第3弾がついに始動! デザイナーSYUNKIが、韓国人アーティストのAPROを招き、One and Onlyなウェアを合作。同世代でもある2人が切磋琢磨して手がけた制作秘話や、アートとファッションの融合をどう感じて表現しているのか、次世代を担う2人のディープな話に迫ります!
Interview & Text: Hiroshi Kagiyama
何かをリリースするということはなかったんですが、今回の準備期間として制作に時間を費やしてきました。HYSのアーカイブを掘りながら、試作しながらやってきましたが、この1年は感覚的に長かったですね。
APROが3ヶ月ぐらい前に日本に来た時に知り合ったんですが、その時、1ヶ月ぐらい東京にいたので、そこで一緒に作品を作り始めたんですよ。APROがキャンバスに絵を描いて、僕がそのキャンバスに手刺しゅうを入れて、さらに僕の相方がそこにグラフィックを乗せて。その作品ってなんで作り始めたんだっけ…?

最初は、楽しいからっていう遊びの感覚で2人で作品を作り始めたんだよね。
その中で、次に何か一緒にやろうという話になりました。そこで、僕が服づくりをしていることもあって、今回の〈HYSTERIC BOOTLEG〉の服づくりに誘ったんです。

APROが前に1ヶ月東京にいる間に毎日ずっと一緒にいたので、お互いの好きなカルチャーの話もいろいろしましたが、APROはかなりの数の映画を観ているし、音楽はジャズとかも詳しいし、僕よりも聴いている音楽の幅が広いです。同世代で、そういう話が深くできる友達が少ないので、彼からその面でも学ばせてもらっています。
60〜80年代のサイケデリックな映画が、作品を描くうえでの最初のインスピレーションにあります。音楽もいろいろ聴くので、音を聴いたバイブスでいつも絵を描いています。
APROは最近のK-POPとかも聴いているし、そういうアーティストの衣装も手がけていたり、音楽に近い仕事もしています。それこそ、HYSがコラボレーションしていた2NE1のCLの衣装に作品を描いたりもしていますしね。

