安井謙太郎に聞く21Questions後編。「意味のないことを楽しめるグループになっていきたい」

7人組グループ「7ORDER(セブンオーダー)」でリーダーとして活躍する安井謙太郎に21問のインタビュー。
自らの手でプロジェクトを進めていくことの楽しさと難しさ、メンバーとの関係値、若い世代に送るメッセージなど、大人になった今だからこそ語れる彼の思想に迫る。

前編はこちらから。

 

Q11.メンバーそれぞれとの関係性を教えてください。

僕らは同い年が1人もいなくて、僕を最年長にみんな年齢が階段状になっているんです。それがすごく面白い。7ORDERで3年くらい活動して、意外に関係性も少しずつ変わってきましたね。

一個下でギターを担当している真田(佑馬)は、昔めっちゃ仲悪かったんですけど(笑)、今はたまごっちをプレゼントしてくれて、一緒に育てているぐらい仲がいい。楽曲制作を担当しているだけあって、7ORDERの楽曲の軸でもあります。

アウトドア好きでどこか男らしい部分と、パン屋さんやお花屋さんになりたいっていうような繊細な部分が共存してる人間で、そのバランスがめちゃくちゃ面白くてクセになるタイプです。

あとは丁寧に扱ってあげないといけない、ガラスのハートの持ち主でもあります。愛すべき人間だと思うし、最近はすごく可愛がっています。本当に可愛いんですよ。

(↑真田佑馬)

次がサックスをやってる諸星(翔希)。マルチプレイヤーで何でもできるし、僕的には一番中身が2枚目でイケメンなんじゃないかなと思っています。

すごく優しいので、昔は割と「何でもみんなが決めてくれたら……」って感じだったんですけど、今は音楽にどっぷり浸かって、サックスプレイヤーとして自分を出していったり、熱心に練習や音楽の勉強をしています。さなぴー(真田)とは違った面で、これから7ORDERの音楽を引っ張っていく存在になってくれるだろうなと期待しています。

僕との関係値は……もうマジな友達になりました。すごくフラットな、友達みたいな感じです。メンバーなので友達とも少し違うんですけどね。

(↑諸星翔希)

(森田)美勇人はベースを担当してるんですけど、ダンス番長でもあるし、服好きなオシャレ番長でもあります。自分自身でもブランドをやっていたりと、すごく小粋でクリエイティブな面を持っていますね。

7ORDERを戦隊モノに例えるなら、美勇人はシルバーレンジャーみたいな感じ。美勇人がいることで、まん丸い形にならないっていうか、ちょっと歪な形に見えるので、彼の存在が7ORDERを面白い形にしてくれています。かと思えば、トーク中に絶妙なタイミングで、絶妙なこと言うバランサー的な一面もありますね。

僕との関係ってどうなのかな。本当にいろんなことを話す関係ですかね。仕事では「これどう思う?」みたいな話をフラットに、冷静に見て会話できる相手かな、飲みにいったら関係ないんですけどね。

(↑森田美勇人)

萩谷(慧悟)はドラム担当で、変な人です。ぱっと見は一番常識人とか好青年っぽいんですけれど、家の中が鳥だらけで将来の夢はムツゴロウ王国を作ることだったりと、ちょっと変人な部分がありますね。

好奇心が旺盛だからなんでもチャレンジするし、好きなことに対してのめり込む力も強い。だから休みの日が一番楽しそうなメンバーなんですよね。今週はスキューバで、来週はサバゲーとか。一番アー写の印象と本人の間にギャップがある人なんじゃないかな。

彼が小学校6年生ぐらいから知っていてたくさんの変化を見てきたので、人間ってやっぱ変わっていくんだなっていうのを感じますね。大人になっていくところを見ているというか。こういう生き方もあるなあって。面白いですね。

(↑萩谷慧悟)

(阿部)顕嵐は一緒にボーカルを担当していて、最近は2人でギターをちょこちょこやったりもしています。顕嵐はシンプルな人間なので、複雑さがないですね。マジで。

侍みたいなやつなので、「こうと言ったらこう」みたいな、行動と頭の中がめちゃくちゃ一致しているタイプです。基本的には別に何も口を出さないんですけれど、自分の意見があるときは絶対言うし、言ったことにちゃんと責任を持つので頼りにしてる存在です。

個人でも役者としてやりたいことがあるし、ちゃんと自分でガツガツいけるタイプなんで、いうならば「開拓者」という感じかな。

プライベートではただのサウナ友達です。7ORDERには彼が立ち上げたサウナ部というのがあって、地方で仕事があるときには必ず一緒に行くんですけど、その時はもう仕事の話はほぼしないです。諸星とはちょっと違う友達感ですね。

(↑阿部顕嵐)

長妻(怜央)はキーボード担当。一番年下なんですけど、完全に尊敬してます。俺もああいう人間になりたいなと思うんだけど、なかなかなれない。超努力家だし、責任感も強いし、一番客観的に物事を見れるんです。

とにかく天真爛漫なので、彼がいることによって現場が明るくなったりとか、7ORDER内でも彼がいることで空気が良くなることがめちゃくちゃ多いです。

キーボードも大人になってから自力で習得して、すごいなと思いますね。今は自分から楽しんでいろんなことにトライしてる姿を見ると頼もしいです。

意外と、2人でいることが結構多いメンバーの1人かもしれないですね。なんかよく助手席に乗ってますよ。家まで送ったりとか、話しながらどっか行ったりとか一番するかもしれないし。一番構ってもらってますね、俺が。(笑)

(↑長妻怜央)

Q12.7ORDERのリーダーとして、提携している企業との折衝も担当しているとお聞きしました。プロジェクトを動かす上で楽しいこと・やりがいを感じる瞬間を教えてください。

どんなものも、受け取ってくれる人たちのことを思って作っているので、その人たちが喜んでくれるのが全てですね。それ以外の何物でもないというか。

ありがたいことにメンバーだけでは難しい規模感になってきたので、企業とのパートナーシップなどいろんな人と手を取り合いながら進めています。お互い知らないことだらけなので、本当に一緒に1個ずつ指差し確認しながらですね。

最近ではエンターテイメントのいろんな形があるし、いろんな芸能の活動の仕方があるんですけれど、僕らは結構自由な存在なので1個ロールモデルみたいなのが作れたら面白いなと思っています。

みんな多分いろんなアイディアがあるけど、それを実行に移せる立場にいることってあんまりないと思うんです。僕らは自由な存在であるがゆえのやりがいもあるし、新しい活動の形を作るという意味でも、意外に責任もあるのかなあと思ったりもするんですよね。

 

Q13.反対に、苦労や難しい点はなんでしょうか。

大変だなと思ったのは、まずお仕事関係の知り合いを作ること。ずっと演者しかやってこなかったから、取材の依頼が来た時にもスタイリストさんとかヘアメイクさんでお願いできる人が誰もいなかったり。それはちょっと面白いなと。

1個のイベントや取材がどうやって成り立ってるか、それがどう大変なのかを学びました。解剖実験みたいですよね。でも知れてよかったなと思いました。

一緒に仕事してる人も受け取ってもらう人も同じ人間だから、それを大事にできるかどうかですよね、本当に。

Q14.この夏一番楽しかったことを教えてください。

島根にご縁ができたことです!先日行かせていただいたときに、同世代の方などいろんな人の話をお聞きして、旅行だけでは見えないような人の生活とか考えてることとかいろいろ知れたんです。

本当に短い時間だったんですけど、自分が住んでいない縁もゆかりもない土地で、こういう人と人の交差点みたいなのができたのはちょっとワクワクしています。

 

Q15.最近、自分が大人になったなと思う瞬間は?

恐ろしいくらい変わらなくて逆に焦ってるんですよ〜。もっと30代って大人な印象だったのに、全然変わってないと思う。

あ、でもこれまでは私服がずっと真っ黒だったんです。シルエットで決めるのがベスト、みたいに思ってたんですけど、最近は味があるものとか、古着とか一点ものとかそういうものにちょっとロマンを感じるようになったのは変化かもしれないですね。

Q16.日常の中で幸せを感じる時はどんな時ですか?

人と会うこと。人と美味しいご飯食べるとか、そういうのが結局一番幸せだなと思う。本当に。

 

Q17.自分の中の譲れないこだわりはなんですか?

どんなに疲れて帰っても、ベッドは絶対お風呂に入ってから。特に潔癖とかじゃないんですけど、これだけはマイルールなんですよね。

酔っ払ってたりして本当に無理なときは、もう潔くベッドにはいかずその辺で寝てます。

Q18.TikTokなどでも7ORDERの面白い投稿がよくバズっていますが、コンテンツの発案者はどなたが多いですか?

現場で決まることが多いです。その場のノリで、「いいねいいね!」から形になることが多い。そこにいろいろ市場調査、マーケティングみたいなのがうまく入ってきて掛け算になるといいなあとは思ってるんですけど、やっぱり一番はみんながノるかノらないかが大事かもしれないですね。

 

Q19.これからチャレンジしてみたい事柄、ジャンルを教えてください。

グループとしては、エンタメ界のなかで面白い存在になれたらなと思います。
自分たちの色もこれからどんどん出していきたいし、アイツら変だなみたいな、変な動きしてるなみたいに思われたい。意味のないことを楽しめるグループになっていきたいですね。

個人としては、さっきお話したレゴブロック遊びが昔から好きだったり、いろいろ考えたり物作りとかが好きなんですけれど、今までは結構7ORDERのためにしかそういう部分を使ってこなかったんです。

でもこれからはそういう考える人たちの輪の中に入って、「7ORDERというチームの中ではこういう価値があるけど、そうじゃないところだったらどうなるのか」みたいなことをいろいろ試していく予定です。

多分「これやってます」とか言わないやつだからみんなの目に触れるかどうかはわからないけれど、個人的にすごく興味があります。

 

Q20.60MAGAZINEの読者である10代〜20代の若い世代に向けてメッセージをお願いします

今って、最高に面白いけど、最高に難しい時代だなと思います。

たとえば表現するにしても、今はYouTubeやTikTokなどいろんなツールがあるし、加工や編集などもできるから大変ですよね。自分からアクションしないと始まらない時代ですし……。

ただ、難しく考えずに楽しめることは若さの強みだと思うので、今のうちにいろいろチャレンジして失敗とかもしてみてほしいです。自分や、自分の近くにいる人を大事にすることもぜひ忘れないで欲しいなと思います。

Q21.最後に今後の展望を教えてください

7ORDERとして外部のステージに出させて頂ける機会が増えたので、今までのファンの方たちを大事にしながら、新しい人たちと出会ってさらに輪を広げていけたらいいなと思います!

 

Model:Yasui Kentaro
Photographer:Maruyama Momoko
Stylist:Shimizu Takuro
Hair&Make:Ikeda Nao
Interview & Text:Tajima Ryoko

【着用アイテム】

アストロノート半袖Tシャツ/ADLV BABY FACE SHORT SLEEVE T-SHIRT BLACK ASTRONAUT

BOTTOMS: EFILEVOL BIN
SHOES:DIESEL

【安井謙太郎(やすいけんたろう)

1991年7月21日生まれ 神奈川県出身。
2019年5月より7ORDERとして活動開始。
2022年9月からは全国11都市を巡る2022年秋ツアー『7ORDER LIVE FACTORY〜脱色と着色〜』を控えている。
主な出演作は、東映ムビ×ステ「死神遣いの事件帖」、舞台『「ヒプノシスマイク-Divison Rap Battle-』Rule the Stage」(21~)など。
2022年冬には、映画「死神遣いの事件帖 月花奇譚」の公開を控えている。

◆RELEASE INFO
2022年8月24日(水)発売
7ORDER 3rd SINGLE「Power」

◆LIVE INFORMATION
LIVE TOUR 「7ORDER LIVE FACTORY~脱色と着色~」
■9月14日(水)Zepp Fukuoka(福岡)
【1回目】 開場 13:30/開演14:30 【2回目】 開場18:00/開演19:00
■9月16日(金) Zepp Namba(大阪)  開場18:00/開演19:00
■9月18日(日) SENDAI GIGS (仙台)
【1回目】開場12:30/開演13:30 【2回目】開場17:00/開演18:00
■9月20日(火) Zepp Haneda (東京)   開場18:00/開演19:00
■9月23日(金・祝) 倉敷市民会館(岡山)  開場16:00/開演17:00
■9月26日(月) 名古屋市公会堂(愛知)  開場18:00/開演19:00
■9月28日(水) KT Zepp Yokohama(神奈川)
【1回目】開場 13:30/開演 14:30 【2回目】開場 18:00/開演 19:00
■10月5日(水)新潟テルサ(新潟) 開場18:00/開演19:00
■10月7日(金) 金沢歌劇座(石川) 開場 18:00/開演 19:00
■10月12日(水) Zepp Namba (大阪) 開場 18:00/開演 19:00
■10月13日(木) Zepp Namba (大阪)
【1回目】開場 13:30/開演 14:30 【2回目】開場 18:00/開演 19:00
■10月16日(日) 静岡市民文化会館 大ホール(静岡)開場16:00 開演17:00
■10月22日(土) 品川ステラボール(東京)
【1回目】開場 13:30/開演 14:30 【2回目】 開場 18:00/開演 19:00
■10月23日(日)品川ステラボール(東京)
【1回目】開場 12:00/開演 13:00 【2回目】開場 16:30/開演 17:30
■10月27日(木) Zepp Sapporo(北海道)