
いま、時代に新しい波を起こすアーティストやクリエイターの“内側”に踏み込む連載企画「NEW WAVE, NEXT CORE」
彼ら彼女らがどのような景色を見て、何に揺さぶられ、どのような感覚を軸に世界を捉えているのか――その中心へと迫っていく。
流行やムーブメントは、常にひとりの“個”から始まる。次の潮流をつくる表現者のCOREには何が宿っているのか。
その起点を探りながら、これから生まれる新しい波の輪郭を読者とともに見つめていきたい。
第7回目に登場するのは、アーティストのUtaha。
水曜日のカンパネラの2代目・主演&歌唱担当として活動する傍ら、エッセイの出版や、女優、モデルなどマルチに活躍する。
今回のインタビューでは、そのユニークな表現で大人から子供までもを惹きつけるUtahaのルーツに迫った。
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―― 自己紹介をお願いします。
Utahaです。普段は水曜日のカンパネラというグループで歌を歌っています。よろしくお願いします。
―― 最近のファッションスタイルについて聞かせてください。
最近はインドアになったこともあって、普段おしゃれして外に出ることが前より減りましたね。
それに、ライブや現場に行く時も現地で衣装に着替えちゃうので、スウェット寄りの服を着ることが増えました。
―― コーデを決める時のポイントはありますか?
大体1アイテムを先に決めて、それにあったカラーリングとコーデ感で決めることが多いです。
例えば1日地方に行ってそのまま日帰りだったりする時だと、荷物量的にリュックで移動することが多くて。
その色が白なのか黒なのか、そのカラーに合わせてスタイリングを組むことが多いですかね。
―― ちなみに今回ご自身でメイクの方をされたということですが、何かインスピレーションを得ているものや参考にされているものはありますか。
普段から何かを凄く見て学ぶというよりかは、自分が好きなメイクをすることが多いですかね。
今してるアイラインも自分がしたくて始めました。けど、色んなものを見ることは多くて、例えば、K-POPアイドルの方ってメイクが時代によってすぐ変化するんですけど、そういうのを見て可愛いと思ったら新しいアイテムを買ったりすることは、最近増えたなって思います。

―― Utahaさんが今注目しているものはありますか。
1つは、ohora(オホーラ)っていうブランドのシールタイプのジェルネイルです。
私は普段ネイルを家でやってるんですけど、すごく色んな種類があって、あと届くのが早くて(笑)。
割と気分で、1週間とか2週間で自分のジェルネイルを家で替えることができるので、ツアー中の忙しい時でもネイルを替えることができて。
どこかお店に行ってジェルネイルを替えるとなると凄く大変だったりするので、ファッションの一つとして気軽にネイルを替えることができるポイントが自分の生活に合っていて良いです。
今の自分にとってとても大切なものです。
あとは、beco+81さんっていうアーティストの方です。
beco+81さんのイラストは、UFOキャッチャーのぬいぐるみにもなってたりして今すごく流行ってるんですよね。
うさぎのモチーフが印象的で、私も去年くらいからbeco+81さんのイラストを見るようになりました。
ただ「かわいい」だけじゃなくて、作品の中にアーティストとしての考え方とか、社会的なテーマみたいなものがちゃんと含まれているところがすごく好きです。

―― Utahaさんが思う「自分らしさ」を表す3つのキーワードを教えてください。
1つ目は「猫」です。
今一緒に暮らしている子が2匹いるんですけど、その子は去年の夏前くらいにお迎えしました。
6才くらいの子を保護猫カフェから2匹同時に引き取って、今は1年半?くらい一緒に暮らしています。
―― 猫とは昔から一緒に暮らしていたのですか?
小さい頃から実家に保護猫が3匹いて一緒に暮らしていたくらいなので、ずっと猫がいる環境で育ってきました。
2つ目は「ピンク」。
―― これは単純に好きな色という意味合いで?
- そうですね。好きな色ですし、前髪や後ろ髪にピンクが入っているんですけど、ずっと続けているので、自分で自分自身に一番似合う色という意味で選びました。
3つ目は「愛」。
普段水曜日のカンパネラをやっている時でも、自分自身を愛することを大事にしていこうということをメッセージとして伝え続けているので、
自分を「可愛い」と認めたり、自分は「頑張っている」とか「すごい」とか、そういうものを愛として、自分のことを愛していこうということを伝えるためにも、人生のテーマとしています。

―― 最後にUtahaさんがこれから起こしていきたい「波」について教えてください。
次に起こしたい波は...「熱血」。
SNSをやってて、最近「冷笑」が流行ったなと思ってて、冷笑する文化というか。もちろんネタだったり、ユニークさみたいな部分もあると思うんですけど、何かをやってる人だったり、頑張っている人に対して何か鼻で笑うような風潮がここ最近あると思うので、その真逆の「熱血」。「冷笑」はもう飽きたから、全部に全力で生きるという意味で「熱血」を流行らせたいなと思って挙げました。
―― 「冷笑世代」とか、色んな言葉がありますもんね。
やはりネットが強いからこその流行りもあるのかなと思います。
―― そういった感情を抱く中で、Utahaさん自身の生活や行動で変化はありましたか。
去年まで私TikTokを全く撮らなかったんですけど、それこそ「冷笑」してて(笑)。
「冷笑」と言うよりかは恥ずかしいというか、「自分が撮るのはちょっとな」みたいな部分が大きかったんですけど。
そう言うの辞めようと思って。
音楽でも、それこそメイク用品でも、流行っているものには流行っているだけの理由があると思うので。
そういったものを全面から取り入れて、流行っているTikTokを撮ってみるとか、SNSの使い方一つでも、今の時代のものを受け入れると言うことは「熱血」と言う言葉に繋がっていると思います。
―― 今後の目標はありますか?
今活動して4年くらいになるんですけど、本当にファンの人が大事なんだなということを心から思うことが多いので、ファンの人たちがずっと楽しく笑っていられるようなことをし続けたいなと思っています。
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インタビューでのUtahaは、作品で見せる姿とはまた違い、堂々とした佇まいと落ち着いたトーンで言葉を紡いでいた。
その一つ一つから、自分自身と真正面から向き合う姿勢が自然とにじむ。
誰もが惹かれるユニークさや親しみやすさの奥には、彼女なりの軸と美意識がある。
流行や時代の空気と距離を取るのではなく、自分なりに受け止め、踏み出す。その柔軟さが、自然と新しい空気をまとわせているのだろう。
変化を恐れず、足元はぶれない。
彼女がこれからどんな日常や感覚を更新していくのか、その姿を静かに追っていきたい。
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当日着用したのは、グラフィックを落とし込んだメッシュ素材を切り替えで使用したタンクトップ。
シアーな質感とレイヤードのような奥行きが、スタイリングに軽やかなニュアンスを加える。
Utahaらしいピンクのカラーリングが視線を引き寄せ、柔らかさの中に確かな存在感を演出。
さらに胸元にはボディピアスのディテールをあしらい、さりげないエッジをプラスしている。
繊細さと強さが同居する、スタイリングのアクセントとなる一着だ。

ブランド:Ash pie
中国発のフェミニンブランド Ash pie。
「Ash=どこにでも広がるもの」「Pie=あらゆるものを包み込むもの」という意味を持ち、日常に潜むささやかな瞬間をすくい上げ、プロダクトへと落とし込むことをコンセプトに掲げる。
見過ごされがちな一瞬を、印象的なデザインへと昇華。
キュートでありながら大胆なプリントやアクセサリー、スーツなどを展開し、着る人それぞれの個性を引き出すスタイルを提案している。

Featured Artist: Utaha
Brand: Ash pie
Photographer: Rikuto Uchiumi
Video/Video edit : yuma goto / NANA
Stylist: Yuki Yamane [The VOICE]
Make : Utaha
Hair:Hitomi Andoh
Text : Mils
Direction:minami

