日本未上陸。いま世界で人気の５つのファストファッションブランドは、ネクスト「ZARA」となりえるか。

今やファッションシーンにおいて欠かせない存在になった“ファストファッション”。

アウターやバッグは高級ブランドのものをチョイスしても、インナーやトレンドのアイテムは低価格なファストファッションブランドで購入するという人も多いのではないだろうか。中でもスペイン発のファストファッションブランド「ZARA（ザラ）」は、低価格なだけでなくそのデザイン性の高さも支持を得て、日本では「ザラジョ（ZARAのアイテムを好みコーデに取り入れている女性）」という言葉も生まれるほど絶大な人気を博している。

そんなネクストZARAになりうる、まだ日本には上陸していない世界のファストファッションブランドを紹介しよう。

Sfera(エスフェラ)

ネクストZARAの呼び声も高い、スペイン発のファストファッションブランド「Sfera(エスフェラ)」。

トレンドを意識したテイストに個性的なエッセンスを加えたアイテムを低価格で販売している。レディース＆メンズ＆キッズウェアの他、ランジェリー、バッグやベルトなどの小物、ジュエリーに至るまで幅広く展開。特に、そのほとんどが10€（約1281円）以下という低価格にもかかわらず、デザイン性が高く独創的なジュエリーは大人気で、バリエーションも豊富に取り揃えている。

スペイン中心部の都市・マドリードの主要なショッピングストリートに旗艦店をオープンしたことで、さらに注目度が高まっている「Sfera(エスフェラ)」。すでにスペイン国内では、「ZARA（ザラ）」や「MANGO（マンゴ）」に肩を並べるファッションブランドとして認識されている。

本国スペインにとどまらず、ポルトガルやベルギーなど周辺各国にも続々新規店をオープンし、今後ますますの広がりが予想される。

＆Other Stories（アンドアザーストーリーズ）

スウェーデン・ストックホルム発の「＆Other Stories（アンドアザーストーリーズ）」は、あの「H＆M」の姉妹ブランド。

「ブランドを通じて女性が自由に表現できるように」という願いから、2010年に少数のクリエイターによって立ち上げられた。パリのロマンティックさ、ロサンゼルスの創造性＆ライフスタイル、ストックホルムの現実的かつ現代的な姿という、3か国それぞれのイメージに沿ったデザインがコレクションされている。アイテムは、レディースウェアやジュエリー、ランジェリーはもちろんのこと、コスメ、キャンドル、ヘアケア用品、ステーショナリーと多岐にわたり展開されている。

現在17か国に店舗を構える他、今年3月にはソウルにアジア初となる店舗をオープンさせた事から、近いうちに日本に進出するのではと注目を集めている。

NAF NAF（ナフナフ）

1973年パリアント兄弟によって設立された、フランスのカジュアルブランド「NAF NAF（ナフナフ）」。ウェアからバッグ・ベルトなどの小物まで、ベーシックで着回しのきくアイテムが低価格で手に入り、20代～30代の若い女性を中心に人気を集めている。

中でも人気なのが、100％ラムレザーを使用したジャケット。ファストファッションにはめずらしく、本革（ラム）を使用したクオリティの高いジャケットを取り扱っている。

フランス・パリを中心に、世界に474もの店舗を持つ「NAF NAF」。

2006年にはフランス最大級のカジュアル衣料品・靴量販グループVivarteの傘下になったが、2018年の今年、新たに中国の大手アパレル企業La Chapelleがブランドを買収した。

中国の企業という事もあり、今後アジアへの展開が増えるのではと予想されている。

Jennifer（ジェニファー）

フランス・パリ発のファストファッションブランドであり、前述の「NAF NAF」より価格もターゲット層ももう少し低いのが「Jennifer（ジェニファー）」である。トレンドをおさえたカジュアルテイストなウェアや小物がプチプライスな価格で手に入り、パリジェンヌやフランス女性も御用達のブランド。フランス国内のみならず、世界中に400以上もの店舗を構えている。