00SIXTYPERCENTが、ファッション、アート、音楽、あらゆるカルチャーシーンでアジアから世界へ影響を与えるクリエイター、アーティストたち60組を選出する企画「SIXTY60」を2020年3月16日に発表した。
第1回目となる SIXTY60 “2020”では、韓国・インドネシア・中国・日本・台湾といったアジア約7カ国から、K-POPを代表する「BLACKPINK (ブラックピンク)」、人気レーベルを設立した「JAY PARK (ジェイパーク）」、アジア大注目のDJである「Peggy Gou (ペギーグー)」等、2020年により業界を席巻させるだろうアーティストたちが選出されている。
今回60magは、日本でも絶大な指示を誇る、韓国発アパレルブランドLMC クリエイティブディレクターにインタビューを行った。世界的に評価を得る韓国ファッションシーンについて、彼独自の目線でお話頂いた。
-社名にかけた思いは？
LMCは “LOST MANAGEMENT CITIES” というフレーズの略語です。ブランドは都市の移り変わりや完璧ではないどこか不完全な部分という面と、過去と現在の世代を表現しています。毎シーズンごとにLMCはポストモダニズムを表現していて、我々が今生きている社会の秩序・無秩序を伝えています。
-自身をスニーカーオタクと公言されていますが、NIKEとのコラボが決まった時の心情はどうでしたか？
このLMC×NIKEに関してはNIKE側から提案があって実現されたコラボになります。NIKEはユースカルチャーを取り入れたいという思いがあったようで、ユースカルチャーを代表するブランドとしてLMCへオファーをしてくれた流れでした。若い世代のエネルギーがLMCにはあったと思われたことがコラボが決まった一番の要因だったようです。LMCは韓国のみならず、「サブカルチャーをリードするブランド」としての地位が築かれていると思います。
-韓国ファッション業界の動きを、LMCのcreative directorとしてどう思いますか？
韓国ファッション業界としてあまり深く考えたことはないのですが、韓国の「ビューティー(美意識)」に関しては、本来韓国が強みとしていたものの価値を、見てもらえていると思います。
昔はJ-POPの方が流行っていた時代があったし、自分も日本のファッションをチェックしていました。それが今K-POPに波が切り替わってきていることは、有難いと同時に感慨深いですね。
もともと一方的だった憧れが、相互的になってきたように感じます。SNSがなかった時代に比べて、個々の興味が強く表現され、そこから韓国のファッションを調べてくれる人が増えたのではないかと感じています。
ちなみに先ほどのJ-POPの話に戻ると、当時はアニメもとても人気だったんですよ。アニメ映画から日本のファッションに興味をもっている人が周りにも大勢いましたね。
-LMC は韓国以外でどこで売れていますか？
昔はイギリスでとても売れていたんですけど、今はドイツや台湾ですね。中国のオンラインモールでも販売をしていますよ。
今は正直韓国だけで手一杯な状態なので、海外販売にはそこまで注力をしていないのが現状です。韓国の倉庫が韓国需要でバタついているので、そこを一旦落ち着かせてから、海外展開に注力をおこうかなと考えています。日本の取引先も徐々に増加しているので、チェックして欲しいですね。
【ブランドプロフィール】
韓国・ソウルで設立されたファッションブランド「LMC」のクリエイティブディレクター。 LMCとは、「LOST MANAGEMENT CITIES」の略である。ブランドコンセプトは、「何者にも支配されていない都市の風景の多様性」と、過去から今日にいたる、あらゆる世代からインスパイアを受けている。 アイテムは、シーズンごとに、社会の秩序と無秩序を組み合わせ、独自のポストモダニズムを表現。また、A6OVE、atoms、NIKEなどのトップブランドとのコラボも注目を浴びている。
【SIXTY60 – BEST OF ASIA 2020】
2020年のアジアにおける注目のクリエイターやアーティストを選出する、アジアのストリートブランドを集めるストア「SIXTYPERCENT」が運営する世界初のアナウンスメント。「SIXTY60」は、ファッション、アート、音楽、他世界のあらゆるカルチャーシーンで、アジアから世界へ大きな影響を与えるキーパーソン60組を「BEST OF ASIA」として選出。SIXTYPERCENTが運営するアジアンカルチャーメディア”60mag”内の特設ページにて公開。
