2004年に設立された、ALEXANDER WANG(アレキサンダー・ワン)。
そのデザイナーであり、CEOである男、アレキサンダー・ワン(以下、ワン氏)はファッション業界において最も注目すべき男の一人だ。若干31歳にして、ここまでビジネスを成功させているワン氏とは、一体どんな人物なのだろう。
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アレキサンダー・ワンの幼少期からブランドを設立するまで

偉大なブランドを立ち上げた一人の男は、才能に恵まれた、異端児のような経歴の持ち主なのである。
1984年生まれ、アメリカのサンフランシスコ出身のワン氏。台湾系アメリカ人であり、彼の両親は中国にてプラスチック製造業を成功させていた。余談ではあるが、ワン氏の母親は40歳の時にワンを身籠った際、彼を生むか迷ったそうだ。
そこで、占い師のもとに行き「赤ちゃんはそのまま生む事にしなさい、後にあなたに大きな利益を与えるような存在になるから」と説得されて生んだという。
しかもその際に、将来その子(ワン氏)が兄とともに働く事となるとまで占われ、実際に今兄と働いているので、驚きだ。

さて、ワン氏は幼少期から既にファッションに興味があり、2歳の頃にはファッション画を描いていた。
そして15歳の時、自身の兄の結婚の際、お嫁さんのために35着にも及ぶドレスをデザイン、ファッションショーを行った。これが、彼にとってはじめてのショーとなる。
そして高校時代では、両親が先述の事業のため忙しく、あまり家にいるようなタイプではなかったため、法廷後見人を両親でなく兄姉とし、一人で両親の所有するアパートで暮らしていた。
その後、2002年にニューヨークに移り住み、ワン氏は数多くの著名人を輩出してきた名門、パーソン美術大学に通うも中退してしまう。

しかし、彼には大学を卒業する必要はなかったのかもしれない。中退したにも関わらず、そのちょうど二年後に、自身の名前を冠したブランド、ALEXANDER WANGを立ち上げたのだ。その時の彼は、まだ19歳であった。
しかしながら、15歳の時点で35ピースものドレスを作り上げてしまったワン氏のことなので、19歳でブランドを立ち上げた事は不思議な事ではないのかもしれない。
ちなみに、法定後見人であった彼の兄がブランドのチーフファイナンシャルアドバイザーとして、同じく後見人だった姉は役員のトップとしてALEXANDER WANGをサポートしている。
アレキサンダー・ワンの人柄

タレントに溢れたデザイナーであり、クリエイティブディレクターであり、CEOである男、ワン氏。その人柄は、彼のクールでエッジのあるクリエイティブとは違って、案外丸いようだ。
ワン氏は自身の性格を「基本的に恥ずかしがり屋で内向的」と言うのに対し、彼の長年のサポーターであり、ファンとして知られているVOGUEの編集長アナ・ウィンターが、彼の人柄に関して次のようにTHE NEW YORK TIMESで語っている。

「とてもチャーミングで熱血な人。気難しくも不機嫌なタイプでもないし、しっかり会社を成功させている。とてもいい人だから、ファッション業界は彼みたいな人がいて本当によかったわね」
実は、アナ・ウィンターは、ワン氏にBALENCIAGA(バレンシアガ)のクリエイティブディレクターになる事を強く勧めた張本人でもあるのだ。
BALENCIAGAのクリエイティブディレクターに就任した事を「社長が社員になることって全然違うし、とても良い経験をさせてもらっているよ」と話している。
ワン氏は2012年から2015年までクリエイティブディレクターを務めた。彼の後任は、Vetments(ヴェトモン)のDemna Gvasailaのデムナ・ヴァザリアである。
アレキサンダー・ワンのデイリーライフ

ニューヨークとパリを行き来し、多忙を極めるワン氏。そんな彼のある一日の流れを女性誌Harper’s BAZAARが以下のように明かしている。
7:30 起床、メールをチェック。
8:30 身支度、もはや彼の制服となっている、Tシャツとブラックジーンズを身に纏い、職場まで徒歩で出勤。
9:00 出社、時間は厳守。すぐに会議がはじまる。
12:00 昼までは慌ただしく、ランチもテイクアウトしてデスクで食べる。
1:00 打ち合わせ等
2:00 会議等。一日平均で10、最大で15本ものミーティングがあるようだ。
8:00 徒歩で帰宅。
平日は主にこのような感じで、週末は夜に遊びに行く事も多いようだ。

そんな彼はインスピレーションを受けるのは、特別どこかに足を運んだ時というより、普段の日常生活の中であるとも話している。
「大概は歩いている時、あとは地下鉄で座っている時とか、何かをボーッと見ている時にくるんだよね」とのこと。
いいデザインアイデアを思い浮かんだときは、主にiPhoneにノートをとっているのだそう。
最近ではH&Mとのコラボレーション、新作フレグランスの発表、またApple Musicにおいて、初のデザイナーキュレーターとして起用されるなど、未だに目覚ましい活躍を続けているワン氏。
今後も、常にクリエイティブに注目をしていきたい人物である。
source:http://www.thefashionspot.com/runway-news/580919-10-things-didnt-know-alexander-wang/
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