イギリス生まれのブランド『Superdry極度乾燥(しなさい)』。

イギリスのアパレルメーカー「スーパーグループ」が展開する、ファッションブランド。アメリカのヴィンテージや日本に強い影響を受けた、イギリスのスタイルがロンドンを始め、アメリカでも人気を集めている。現在46ヶ国、515店舗を構え、残念ながら日本ではお店がないものの、インターネットで購入する事ができる。なんで間違った日本語を使っているのかと、不思議に思った人も多いのではないか。

『Superdry極度乾燥(しなさい)』間違った日本語を直さない訳

実はこのブランドは、日本に住んだことのある、イギリス人のジュリアン・ダンカートンが日本のアサヒビール『SuperDry』から名づけたと言うから、光栄だ。しかしなぜ、日本に住んだことのある彼が、わざと間違った名前をブランドネームとして使用するのか?それは彼が日本でよく目にした、間違った英語表記が印象的だったという。日本の広告は特に英語の本来の意味や使い方ではなく、日本人向けに言いやすさ、勝手なイメージをキャッチフレーズにしているマーケティング戦略を面白く思ったという。

そこで間違っているからこそより注目され、心に残り、話題になると考えたそうだ。ちなみに実際、デザイナーがグーグル翻訳にかけた日本語をそのまま使用しているそうだ。

http://itshop.up.seesaa.net/image/sd20111121SuperDry04.jpg

『Superdry極度乾燥(しなさい)』

メンズ&レディースファッション、バッグやシューズなど多数のコレクションを取りそろえる。日本語をデザインとして、取り入れている商品も多く、ハリーポッターのダニエル・ラドクリフや、デビッド・ベッカム,  レオナルド・ディカプリオが着用したとしても、メディアで話題となった。

『Superdry極度乾燥(しなさい)オススメアイテム』

Superdry極度乾燥(しなさい) トートバッグ(布製)

(極度乾燥) SUPERDRY Windcheater Jacket / ウィンドチータージャケット

 SuperDry極度乾燥(しなさい) ウインドブレーカー ジャケット レインパーカー ライトブルー メン

日本語をデザインとして取り扱っているブランドなのに、日本にお店がないというのは、寂しい話だ。日本では、残念なことに日本語のデザインをダサいと思ったり、間違った日本語の洋服は恥ずかしいと思う人が大半であろう。そのため、このブラントは日本では、ウケないと言われている。面白いのは、こんなに周りの目を気にする日本人が、なぜ変な英語のロゴTシャツを街中で着てしまうのか。

日本でよく目にする可笑しな英語

残念ながら、アジアの中でも「英語が通じない国」としてよく知られる日本。治安の良さや、経済的にも発展しているのに、未だに英語力は低いとされている。そんな日本では、TVに出る芸能人でさえも、英語のロゴTシャツの意味を知らずに着ていると思うと恥ずかしい。

https://matome.naver.jp/odai/2140990266295004001

左上の写真には「Please trust me I am asshole.(信じて、俺は最低だ。)」
右上は「I am a whore. (私は尻軽女です。)」

洋服はもちろん、看板や街の標識まで至る処に、”変な英語”を見かける。そんな日本で暮らした、イギリス人のジュリアン・ダンカートンが日本で一番衝撃に残った体験から、ヨーロッパ、アメリカで大ヒットする『Superdry極度乾燥(しなさい)』を創り上げた。言葉を”遊ぶ”と言う点では、とても面白いと思うし、英語でも日本語でも、間違った言葉が笑いや注目を集める。そして日本語が”デザイン”として世界で活躍している事は嬉しい。ただ一番大切な事は、自分の身に着けている洋服の意味くらいは、理解しておくべきだと言うこと。