日本ネット経済新聞が、「ファッションEC売上高ランキング」を公開した。

1位は国内で最大規模の売上高を誇るユニクロだった。

2位以下はこのような順位となっている。

2位:アダストリア
3位;TSIホールディングス
4位:千趣会
5位:ベイクルーズ
6位:ユナイテッドアロース
7位:ニッセン
8位;ワールド
9位;ドゥクラッセ
10位:オンワードホールディングス

https://www.bci.co.jp/netkeizai/news/2853#

トップのユニクロのEC化率は5%であるが、全体の売上(リアルも含む)が大きい分、ECでの売上も大きくなっている。

2位以下を見てみると、多くはEC化率が10%を上回っており、各社がECに力をいれていることがわかるランキングとなっている。

しかし、問題は「自社EC化率」がどこも低い水準であることだ。

その要因は、ファッションECの巨人「ゾゾタウン」の存在である。

ゾゾタウン1強。2位と10倍の差

同時に、ファッション関連ECモールの流通総額ランキングも発表しており、1位はダントツで「ゾゾタウン」。

2位の丸井とは10倍の差をつけている。

https://www.bci.co.jp/netkeizai/news/2853#

ほとんどの企業が、ファッションECモール「ZOZOTOWN(ゾゾタウン)」で大きな売り上げを上げていることは明白である。

各社は、自社ECの強化を望んではいるが、それでも「ゾゾタウン」の影響量に頼らざるを得ない現状となっている。

それほど、ファッションECの分野において「ゾゾタウン」の影響力は絶大だ。

しかし、自社ECサイトの売り上げを着実に伸ばしている企業がないといえばそうではない。

ベイクルーズやアダストリアは、自社サイト比率を50%以上まで引き上げている。

モールでは得られない、購買体験やサービスなどの付加価値を自社ECで提供することにより、比率を伸ばしている様子だ。

今後もそういった「モールとの差別化」が自社EC比率の向上に貢献することは間違い無いだろう。

モールとの、顧客の引き合いはまだまだ激しくなりそうだ。