今年はハイブランドがストリートブランドとコラボすることでより広い層へ門戸を開けた年となった。
こうしたコラボによってこれまで分断されていたファッションジャンルの境界が曖昧になってきたとも言える。
そこで今回は、今年注目をあびたハイブランド×ストリートブランドのコラボ10組をまとめてみた。
1. SUPREME(シュプリーム) × LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)
両ブランドのコラボはパリファッションウィークのルイ・ヴィトンのランウェイ上でお披露目され、たちまちSNS上で話題となった。
両ブランドのロゴを冠した真っ赤なバッグやアクセサリー、モノグラムのパーカーやTシャツなどは生産が追いつかなくなるほどの人気商品となった。
2. COCO CAPITÁN(ココ・キャピタン)× GUCCI(グッチ)
グッチは秋冬コレクションでスペイン人アーティストのココ・キャピタンとコラボした。
ストリートアート文化よろしく伝統的なグッチのロゴの上に突飛でランダムな格言が書かれたキャピタンのデザインは、グッチのデザイナー、アレッサンドロ・ミケーレが創り出した革新的な同ブランドのイメージをより一層強調するものとなった。
3. JUNYA WATANABE MAN(ジュンヤ・ワタナベ・マン)× THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)
ワタナベ・マンとザ・ノース・フェイスとのコラボは2017年の秋冬コレクションでも続き、ワタナベの特徴であるパッチワークのデザインはそのままに、ザ・ノース・フェイスのベース・キャンプ・ダッフル・バッグがロゴ入りのアウターとして生まれ変わった。
4. J.W. ANDERSON(J.W. アンダーソン) × UNIQLO(ユニクロ)
J.W.アンダーソンは33点もの秋冬商品をユニクロから発売した。
ユニクロの機能性とイギリス生まれのJ.W.アンダーソンならではの繊細さが組み合わされ、高性能ながら良心的な値段のコレクションとなり、ファストファッションの悪いイメージに挑戦したコラボであると言える。
5. FENTY(フェンティ) × PUMA(プーマ)
Rihanna(リアーナ)は昨年に引き続きプーマから2つのコレクションを発表した。
目を引くシルエットながら根底にしっかりしたテーマの伺えるデザインのおかげで、フェンティとのコラボはプーマにとって近年の中で最も大きなヒットとなった。
6. MARTINE ROSE (マーティン・ローズ)× NAPAPIJRI(ナパピリ)
ロンドンのデザイナー、マーティン・ローズはイタリアのアウトドアブランド、ナパピリとコラボし、秋冬カプセルコレクションを発表した。
「Napa by Martine Rose(ナパ・バイ・マーティン・ローズ)」と名付けられたコレクションでは「90年代風の北極探検」をテーマに現代ファッションの要素も取り入れられたウェアが展開されている。
7. PORNHUB (ポルノハブ)× RICHARDSON(リチャードソン)
アダルトフォトストリーミングサイトのポルノハブが、アダルト雑誌が前身のアパレルブランドであるリチャードソンとコラボした。
両ブランドは新旧のアダルトコンテンツを代表する存在であり、大人向けのエンターテイメントとセクシュアリティの自由を一般的なものにするという点で一役買っている。
8. VETEMENTS(ヴェトモン) × CHAMPION(チャンピオン)
ヴェトモンはチャンピオンとコラボし、袖から長く垂れるロゴのリボンがユニークなデザインのスウェットなどを発表した。
両ブランドのコラボはチャンピオンにとって新しいマーケット開拓につながり、さらにハイブランドのスポーツウェアというジャンルが一大旋風を巻き起こす火付け役になった。
9. OFF-WHITE™ C/O VIRGIL ABLOH(オフ・ホワイト C/O ヴァージル・アブロー) × LEVI’S MADE & CRAFTED(リーバイス・メイド・アンド・クラフテッド)
両ブランドのコラボは2017年で2度目となり、リーバイスのクラシックなデニム製品を現代のストリートウェアのスタイルで再現した10点が展開されている。
アブローのモダンなテイストによってリーバイスの伝統的なデザインが次の世代向けに生まれ変わったコラボレーションだ。
10. GOSHA RUBCHINSKIY (ゴーシャ・ラブチンスキー)× ADIDAS FOOTBALL(アディダス・フットボール)
ロシア人デザイナーのゴーシャはアディダス・フットボールとコラボした秋冬コレクションを発表し、アディダス・フットボールのスポーティーさを融合させたハイエンドなウィンドブレーカー、トラックジャケット、ジャージ、フード付きパーカーなどのアイテムを展開した。