トルコの民族衣裳であるカフタンが今ファッション界で注目を浴びている。

少し前までは、カフタンというのはかっこいいイメージがなく、少し奇抜なイメージがあった。

しかし、今様々なブランドのデザイナーたちがカフタンスタイルの新作を発表している。

カフタンは腰紐などなくゆったりしていて、非常に着心地がよく、ヒールを履く必要もなくどんな体型にもぴったり合う。

素敵なデザインも多く出ており、ロンドン発レーベルの「Lazul(ラズル)」では、豹・トラ・ゆり柄にゴールドをあしらったカフタンが登場した。

https://www.harrods.com/en-gb/lazul/leopard-print-silk-maxi-kaftan-p000000000005919455

カフタンはユニセックスで、かつ世界的に有名な伝統的なドレスであり、サイズにとらわれる必要がないため、着心地もよく、ダンスもできるし、1966年代のミュージックシーンの雰囲気すらあるのだ。

イギリス版Vogue(ヴォーグ)ではモデルのKarly Loyce(カーリイ・ロイス)がEmilia Wickstead(エミリア・ウイックステッド)デザインのカフタンを着ている。

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先日のパリファッションウイークでは、マラケシュにオープンしたばかりのYves Saint Laurent(イヴ・サンローラン)ミュージアムに触発されて、デザイナーのSimon Porte Jacquemus(シモン・ポルテ・ジャックマス)がバターミルクサテン色のカフタンを発表したばかりだし、またオスカー賞の時も女優Maya Rudolph(マーヤ・ルドルフ)は真紅色でできた「Valentino(ヴァレンティノ)」のカフタンを着て非常に注目を浴びていた。

カフタンは古くからセレブにも愛されているドレスであり、例えば1972年にはモナコ公国の公妃もEmilio Pucci(エミリオ・プッチ)のカフタンを着用している。

今年の夏は「Net-a-Porter(ネッタポルテ)」では60ものシックな新作カフタンが登場し、その売り上げも25%アップしているという。

またファッションサイトのMatches Fashion(マッチファッション)では「Pippa Holt(ピッパホルト)」のカフタンがベストセラーになっている。

この暑い夏をカフタンドレスで乗り切るのもきっといいアイデアだろう。