あのヴィクトリア・ベッカムが元バスケットボール選手のShaquille O’Neal(シャキール・オニール)とコラボ、スラムダンクをモチーフにした“ユニセックス”向けのライン展開で新たな市場に挑戦。

6種類のTシャツが各$140(約1万5千円)、2種類のHoodies/パーカーが$200(約2万2千円)、ソックスが $50(約5500円)。

今回のコラボレーションでは、ヴィクトリア・ベッカムのラインよりは手が届きやすく、Reebokの商品よりは価格帯を上げて、限定発売された。

勿論、ユニセックス・ラインなだけに家族揃って新しいラインを発表した。

https://www.victoriabeckham.com/us/victoriabeckham-x-reebok/

ハイヒールを脱いでポッシュが向かった先はアスレジャーへ

イギリスではまだ階級制度が残っているため、ミドルクラス出身のヴィクトリア・ベッカムは、昔から高級なファッションが大好きだったという皮肉で付けられたあだ名、Posh(アッパークラス/高級志向)と呼ばれていた。

163cmという決してモデル体型ではない彼女は、常にハイヒールを身に着けていた。

近年のアスレジャーや白いスニーカー・ブーム、そして彼女自身もスポーツ・ウェア参入を目指し、2016年彼女が久々のスニーカーで登場した日は、「ヴィクトリアがヒールを脱いだ!」とニュースになるほどの世間に驚きを与えた。

https://www.glamour.com/story/victoria-beckham-ditches-heels-for-sneakers

その際彼女があるインタビューに、以下の様に述べた。

“I just can’t do heels anymore, I travel a lot. Clothes have to be simple and comfortable.” 

「もうヒールばかりではいられないの。仕事で色々な国に行くし、洋服はシンプルで心地が良いモノでないと」

母親として、仕事をしている立場からも、彼女のこの気取らない、真実を述べた発言は大きな支持を受けた。

ヴィクトリアは自身の経験から、「女性にもっと着心地が良くて、シンプルで自信が持てる洋服」をモットーにデザイナーとして成功した。

今までヒールでないと、オシャレではないと思い込んでいた、世の中の多くのポッシュ達に、新しい大人のスニーカー・スタイルのカッコ良さを見せつけたのだ。

http://heraldoffashion.com/reebok-victoria-beckham-collaborate-collection-drop-2018/

そのため、​昨年Reebokのコラボを発表した際にハイヒールでランニングする写真を本人がインスタグラムに投稿し、多くの批判が上がった。

「無理してる」、「履き心地悪そう」など、「カッコいい」とプラスなコメントの中に世間の真の声を再発見した。

今の彼女は、白いTシャツに、黒のパンツ、そして白のスニーカーでニュー・スタイルを披露した。

ヴィクトリア・ベッカムのブランディング力を評価する多くの声の中には、彼女はポッシュで常に流行に敏感だったからこそ、デザイナーとしても自分のスタイルを貫くのではなく、時代を動きに沿って変化を恐れない事だという。

洋服、バッグ、靴とメインの商品のサイドで、メイクアップ・コスメ、子供服、ウェディング、アスレジャー、ユニセックスと次々と”限定的”にコラボレーションする事で、常に世間に話題を届け、様々な需要を測っているのだ。

スマートなヴィクトリアの今後の挑戦に益々目が話せない。