2018年は、誰もが知っているToys“R”Us(トイザらス)、ファッションでは、 Nine West(ナイン・ウェスト)やClaire’s(クレアーズ)までも次々と倒産していった。
アメリカで160年以上の歴史がある大手百貨店Bon-Ton(ザ・ボントン社)までも、今閉店セールの真っ最中だ。
さて、次の倒産ニュースはどこから聞こえるだろうか。
非常に不謹慎ではあるが、次に倒産がささやかれているブランドをいくつか予想してご紹介しよう。
J. Crew (J.クルー)

J.クルーは、上流階級向けにデザインや価格設定を広げた事が、顧客離れに繋がったという。
2016年のNet Loss(純損失)が約26億が、2017年には約139億へと膨れ上がってしまった。
現在は元ウエストエルムのクリエイティブ・ディレクターが、J.クルーのチーフ・デザイン・オフィサーとして就任。
何とかして純損失を約38億に減らしたものの、未だに赤字経営が続いている。
Neiman Marcus(ニーマン・マーカス)

高級用品を多く販売し、同じくアメリカで高級用品を販売する、サックス・フィフス・アベニューのライバルだったニーマン・マーカス。
こちらも客離れを止める事が出来ず、約5700億円もの負債を出し、人件費削減を図り、デジタル化に力を入れ始めている。
昨年には、サックス・フィフス・アベニューやロード・アンド・テイラーを傘下に展開するカナダの同業ハドソンズ・ベイと身売りについて協議も上がったが、負債額が買収の懸念点となっているようだ。
J.C. Penney ( J.C.ペニー)

アメリカでは、クリスマスのカタログで有名だったJ.C.ペニー。
ネット・ショッピングの普及で地方の大型デパートメント・ストアは、ガラガラ。
アメリカの大型デパートは、本当に広い。
人件費削減によって店員さんの数が減り、店員一人あたりの売り場面積が広すぎて、店員さんを見つける事が難しい事もあるという事態だ。
もう大型デパートの存続は難しい、そんな事に気づき先駆けて、J.C.ペニーのCEOマービン・エリソンは住宅リフォーム・生活家電チェーン店のLowe’s(ロウズ)社に転職したという。
2018年5月の一株は、$2,69(約300円)までに下がってしまった。
他には、Bebe(べべ・ストアーズ)も2017年の5月末で180店舗あったお店をすべて閉店し、今はオンラインのみ販売をしてい。
そしてSears (シアーズ・ホールディングス)百貨店も同じように負債を抱え、いつ倒産しても驚かない。

ショッピングの仕方、顧客の要望の変化をいち早く敏感に気づき、上手く変化できるリテールでなければならない。
ファッション・リテールは今後より、激しい生き残り競争を繰り広げるだろう。