1999年の全米オープン以来、数々のグランドスラムにて優勝歴を収め続け、女子テニス界のクイーンに君臨している、Serena Williams(セリーナ・ウィリアムズ)。
8月末に開幕し、現在開催中の全米オープンでも、躍進劇が止まらず、話題となっている。
またファッショニスタとしても知られる彼女は、試合で着用したスポーツウェアにも注目が集まるなど、話題に事欠かない。
プレー、ファッション、ライフスタイルと、まさに勢いが止まらない、注目すべきセリーナの魅力とは一体何なのだろうか。
ファッションアイコンとしてのセリーナ
テニス界だけでなく、プーマやナイキとのコラボラインを発表し、現在は自身のブランド「Serena」を立ち上げ、ファッション界でも活躍の幅を広げているセリーナ。
そんな彼女は18歳の時に、ファッションを学ぶ為に学校へ通い、テニスとファッションの学業を両立させていたほど、幼い時からファッションへの関心が強かったという。
テニスの試合の時も、プライベートでも、自分らしさだけでなく、体型にコンプレックスを抱かない、セルスコンフィデンスを持った独特なスタイルで、多くの同性の支持を集めている。
ファッションアイコンとしても注目されるようになってからは、数々のファッションショーやアワードにも出席し、ゴージャスな雰囲気で会場に華を添えるようになった。
また2017年には、長年の恋人でウェブサイトReddit(レディット)の創立者Alexis Ohanian(アレクシス・オハニアン)と結婚し、アレキサンダー・マックイーンのウェディングドレスを着用したことでも有名。
その後、2018年に結婚したイギリス王室のハリー王子とメーガン・マークルのロイヤルウェディングにも招待され、ヴェルサーチのエレガントでありながら華やかなドレスで出席し、話題を集めた。
テニス界でのセリーナのファッション
プライベートでは、デザイナーとしても成功を収めるなど、順調にテニスとファッションを両立しているセリーナ。
そんな彼女のファッションは、テニス界において話題だけでなく、時には物議を醸している。
2018年夏に開催された全仏オープンにて、ボディラインがはっきりと分かるような、ナイキの黒のキャットスーツを着用し、全仏テニス業界の会長から「度を越している」とネガティブな意見をされたばかりだ。
ブラックパンサーのヒーローを連想させるようなファッションだけでなく、出産後、血栓症を患った彼女の健康面をサポートする意味で着用されたのだが、まだまだコンサバティブなルールが残るテニスコートの中では、否定的な意見もあった。
その後開催された全米オープンでは、ワンショルダーのトランスペアレントのボディスーツにチュチュを着用したオールブラックスタイルで登場。
スタイリッシュで革新的な彼女らしいスタイルは、更に話題を集める事となった。
また着用されたのは、これからローンチされるOff-White x Nike x Serena Williamsという、旬なコラボラインである事も注目された。
両大会にて着用されたナイキは、オフィシャルインスタグラムにて、セリーナをサポートするコメントを投稿し、共感を呼んだ。
“You can take the superhero out of her costume, but you can never take away her superpowers.”
「彼女をスーパーヒーローの衣装から脱がせることは出来るが、決してスーパーパワーを奪うことは出来ない」
(Nikeオフィシャルインスタグラムより)
テニス、プライベートともに攻め続け、躍進し続け、勢いが止まらないセリーナ。
一児の母でもあり、テニス界のクイーンに君臨し続ける彼女のパワーや生命力は計り知れない。
彼女のメッセージ性の強いファッションは、今後どのようにテニス界を変えていくのか、ファッション界へ影響していくのか、ますます目が離せなさそうだ。