
いま、時代に新しい波を起こすアーティストやクリエイターの"内側"に踏み込む連載企画「NEW WAVE / NEXT CORE」
彼ら彼女らがどのような景色を見て、何に揺さぶられ、どのような感覚を軸に世界を捉えているのか――その中心へと迫っていく。
流行やムーブメントは、常にひとりの"個"から始まる。次の潮流をつくる表現者のCOREには何が宿っているのか。
その起点を探りながら、これから生まれる新しい波の輪郭を読者とともに見つめていきたい。
第11回目に登場するのは、J-POPからフォルクポップまでを軽やかに行き来し、無二の歌声で世界を魅了する20歳のシンガーソングライター、Hana Hope。
10代でデビューし、現在はアメリカの大学で社会学や哲学を学びながらグローバルに活動する彼女。
大人びた表情の奥にある純粋な好奇心と、彼女が音楽の「核(コア)」に据える美学とは。進化を続ける現在地を紐解いていく。

―― まずは自己紹介をお願いします。
Hana Hopeです。20歳のシンガーソングライターです。
ジャンルとしては、J-POPからフォルクポップの音楽を作っているクリエイターです。よろしくお願いします。
―― ソングライティングにおけるインスピレーションはどこから得ているのでしょうか。
結構、自分の生活の中からたくさんもらっています。私は日記は書いていないんですけど、思いついたフレーズや思ったこと、簡単な文章をノートに書き留めるようにしていて。
歌詞を書く時はそのノートを開いて、「最近どういう思いをしていたのかな」って振り返るんです。
最近は、自分のソングライティングにおいて「より正直に書きたい」と心がけています。やっぱり、格好つけずに正直に書いたものこそ、共感してくれる人が絶対にいる。
そういう嘘のない表現を通じて、リスナーの皆さんとコネクトできたらなと思っています。
―― 他のアーティストとのコライト(共作)など、大きな現場も増えていますよね。プレッシャーを感じることはありませんか?
もちろん、すごく緊張します!
過去に大きな現場に入った時も、たくさんのスタッフさんがいて圧倒されそうになりました。
でも、どんなに偉大なアーティストであっても、そのコア(中心)にあるのは「音楽家とアーティスト同士」のコミュニケーションなんですよね。
一度音楽の話になると、そこには純粋な音楽への愛が溢れている。お互いに「いい音楽を作ろう」「面白いことをやってみよう」っていう純粋な好奇心があるんです。
そこでの深いコネクションさえ作れれば、不思議と緊張はなくなりますね。

―― Hana Hopeさんが「次に来る」と感じているものは?
私は普段から洋楽を中心に聴いているのですが、最近は、より「RAWで儚さが感じられる楽曲」が再び求められているなと思っています。
―― AIの時代だからこそ、リアルのつながりが求められているというような感覚でしょうか?
そうですね。リスナーは、音楽を通して「温かみのあるリアルな繋がり」を欲しているんだなと気づきました。
私の作る音楽も、昔からRAWな質感や儚さを表現することを心がけてきたので、そういう面が今また注目されているのはすごく嬉しいです。
最近は一人でライブに行く人も増えていますよね。
でも、一人であってもライブ会場という場所にさえ行けば、みんなと繋がれる「安全な場所」になる。私のライブも、来てくださる方にとって、一人ひとりとコネクションができるような温かい場所にしていきたいです。

―― Hana HopeさんのCOREを表す3つのキーワードを教えてください。
1つ目は、「Intuition(直感)」です。
ここ1〜2年、周りの声や溢れる情報に流されそうになることも多かったのですが、改めて自分の軸、直感を信じることの大切さを感じています。
普段の生活では直感任せで行動しちゃうタイプなんですけど((笑))、
音楽に関しては、たくさんプランニングして、話し合って、とことん悩む。
そうやって自分のありのままの正直な面を出すことが、アーティストとしての私の直感であり、正しい姿だなと思っています。
―― 2つ目のキーワードは?
2つ目は、「Yin and Yang(陰と陽)」。
光と影、反対同士のものが共存し、支え合っているという感覚です。実は私、双子なんです。幼い頃から母に、私ともう一人のことを「YinとYang(陰と陽)」と呼ばれて育ちました。
振り返ると、私の人生にも対比的な部分がたくさんあるなと思います。
二カ国のルーツを持ち、異なるアイデンティティがある中で、その両方を受け入れて自分らしく生きる。そのハーモニーを出す生き方にすごく共感していますし、音楽でも「光と影」、難しい感情の中にある調和を表現したい。
だからこの言葉は、私の人生の中心にあります。
―― ご自身の音楽にもそれは反映されているなと感じますか?
反映されていると思います。
音楽で「影(ネガティブな部分)」を正直に表現するのって、本当はすごく怖いことです。
私も長年、そういう部分はあまり見せたくなくて、歌詞を書く時も自分自身でフィルターをかけてしまっていました。
でも、ここ1年くらいで新しい友人や色々な過去を抱えている人たちと出会って、「みんなそれぞれ何かを抱えて生きているんだ」と気づけた。
その視点を持てたことで、自分の繊細な問題も、シェアすることは怖くないんだと思えるようになりました。
―― 3つ目のキーワードは?
3つ目は、やっぱり「Hope(希望)」です。
私のモットーは、音楽を通して誰かの気持ちに寄り添える存在になること。このプロジェクトを始めた当初からその気持ちは変わりません。デビュー当時に高橋幸宏さんとお話しした際、「新しい世代の希望のような存在だね」と言っていただいたことがあって。
その時はものすごいプレッシャーを感じたのですが、その言葉がずっと心の中に残っています。
今の時代、自分の価値観や居場所に迷う人が多いと思うんです。
居場所がなくても、音楽はいつでも帰ってこれる場所。私の音楽が、誰かの感情を優しく受け止め、少しでも前を向かせるきっかけになれたらいいな、と。

―― 最後に、Hana Hopeさんがこれから起こしたい"波"について教えてください。
国境もジャンルの境界線にもとらわれず、もっとグローバルに「自分らしい新しい道」を築いて進んでいきたいです。
アメリカのフォルクポップというジャンルにすごく魅力を感じているのですが、ただ単にそのジャンルをなぞるのではなく、Hana Hopeとしての新しいポップスサウンドを作りたい。
実は昨年、私が大好きなアメリカのフォルクポップのシンガーたちの楽曲を手がけるプロデューサーさんと出会い、一緒に音楽を作ることができたんです。
この夏にリリースされるシングルがまさにその曲なのですが、完成した楽曲を聴いた時、私の人生で初めて「自分の音楽は、これからこういう場所に向かっていくんだ」という明確な道筋が見えて、ものすごくワクワクしました。
声を重ねた美しいハーモニーと、生楽器を活かした新たなサウンド。これまでにない新しい波を、ここから起こしていきたいです。

10歳でウクレレに出会い「自分に欠けていた表現のピース」を見つけた瞬間から、その歌声は世界へと繋がり始めた。
英語と日本語、陰と陽、日本とアメリカ。二つの異なる文化の境界線に立ち、その摩擦さえも「美しい調和」へと昇華させていく。
「居場所がなくても、音楽は帰ってこれる場所」。 そう語る彼女が、この夏、海を越えたコライトから生み出す新たなフォルクポップ。
それはきっと、閉塞感のある現代を生きる私たちにとって、この上なくRAWで、儚く、そして確かな「希望(Hope)」の光となるはずだ。
<Hana Hope Live Info>
Hana Hope ワンマンライブ 2026「Hearts Glow」
8/7(金)に東京、8/28(金)に大阪にて、『Hana Hope ワンマンライブ「Hearts Glow」』を開催
20歳を迎え、現代的なインテリジェンスとグローバルな感性をさらに研ぎ澄ませたHana Hopeが、初の東阪ツアーとして届ける待望の凱旋ワンマン。
国境を軽やかに超える彼女の“いま”がここに。
▪️2026. 8. 7 (Fri)
東京・恵比寿リキッドルーム
OPEN 18:00 START:19:00
▪️2026. 8.28 (Fri)
大阪 心斎橋 Music Club JANUS
OPEN 19:00 START:19:30
More info: https://lit.link/hanahope
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当日彼女が着用したのは、裾にかけて大胆に広がるレイヤード風のシルエットが目を引くミドルブーツ。
深みのあるブラウンのスエード調の素材感が、ルーズなボリューム感の中にどこか品のあるニュアンスをプラスする。
カジュアルなスタイリングのハズしとしてはもちろん、モードな装いの足元にも自然と馴染み、全体のシルエットを今っぽく引き締めてくれる一足。
ブランド:myorang
韓国発のガーリーブランド myorang
羽やクローバーなど、儚さが残るモチーフのアイテムを展開。
繊細でノスタルジックなムードの中に、今の空気感を閉じ込めたデザインが特徴。

Featured Artist:Hana Hope
Brand:myorang
Photographer:Rikuto Uchiumi
Video/Video edit : yuma goto / NANA
Stylist:yuki yamane [The VOICE]
Make : chiho
Hair:shiho
Direction/Text:minami
<衣装クレジット>
THE TOÉ



