ロックで有名なイギリスの最新ミュージックシーンでは今、インディーズのガールズバンドブームが到来中。 昨年は特にその活躍が目覚ましく、人々を熱狂させる素晴らしいバンドが誕生したりと、今年も更にその活躍ぶりが期待されている最中だ。
音楽も見た目もクールで美しい ”インデペンデント” な魅力を持つ、注目のガールズバンドたちの詳細とは?
全英が注目するカリフォルニア出身の美人三姉妹によるHAIM
HAIM(ハイム)は2012年にイギリスでメジャーデビューした、カリフォルニア出身の三姉妹によるガールズバンドで、今最も勢いのあるバンドの一つだ。
メンバーはエスティ、ダニエル、アラナの三姉妹で、デビューアルバムは全英チャート1位を獲得して以降、その人気は止まらない。 ポップで軽快なロックサウンド、女性バンドならではの繊細なメロディは、多くの人の心をつかみ、ツアーやライブがあればチケットは即ソールドアウト状態が続いている。
また、彼女たちが注目されているのは、その美しい容姿と抜群のファッションセンスだ。 カジュアルでスタイリッシュな70年代風ヴィンテージファッションに身を包んだ彼女たちは、正に等身大の魅力に溢れており、同性からも多くの支持を得ている。 ファッション業界からも注目を集め、過去にはメットガラやパリコレのフロントロウへ出席するなど、マルチに活躍中だ。
ファッション誌にカルチャー誌に、表紙を飾ることも多く、音楽業界にとどまらず、国内外からの注目度も高い、要チェックのバンドだ。
パンキッシュフェミニストバンドDream Wifeが発信するメッセージ
Dream Wife(ドリーム ワイフ)は、現在ロンドンを活動のベースにしているガールズ・ポップパンクトリオだ。

メンバーのラケル、アリス、ベラはイギリス・ブライトンのアートカレッジ時代にて同バンドを結成しており、楽曲制作からツアーまで自身の力で達成し、道を切り開いてきたDIY精神が強みのバンドだ。 2018年にリリースしたデビューアルバムは大ヒットし、日本でも同年のサマーソニックにおいて初来日を果たしたばかりだ。 音楽業界誌であるローリング・ストーン誌やビルボード誌からも注目のバンドとして高い評価を得ており、ロンドンのインディー・ミュージックシーンを盛り上げている。
また、フェミニンでキュートな見た目とは裏腹に、フェミニズムを提唱するパワフルでパンキッシュなライブパフォーマンスは必見だ。 彼女たちのヒット曲「Somebady(サムバディ)」では性犯罪や性的暴行、その被害者たちに対するコミュニティの呼びかけを表現しており、多くの同性の支持を集めた。
このようにドリーム ワイフは音楽を通し、現代における女性の社会的メッセージを多く発信しており、フェミニストとしても一線で活動しているのだ。
彼女たちの生み出す音楽、ライブ空間はアート性も高く、正に最前線を行くバンドだ。
ロンドン発、ヒップなアップカミングガールズバンドPeluché
Peluché(ペルチェ)は、ヒップな場所としても若者から注目されるサウスイーストロンドン出身のガールズトリオだ。

メンバーは、エイミー、ラプソディー、ソフィーの三人で、「Trip jam(トリップ ジャム)」と呼ばれる実験的で改革的なミュージックスタイルを先進しているクリエイティブバンドとして知られている。 トリップ ジャムとは、ラテン、サイケ、ヒップホップ、ファンク、ソウルの全てを融合した全く新しい音楽のジャンルで、音楽に貪欲で流行に敏感なロンドンの若者から注目を集めている。
2018年にメジャーデビューした彼女たちの人気はじわじわと、ローカルの若者から口コミで広まり、今やギグやライブを開催すると満員状態のアップカミングバンドだ。 ロンドン出身の彼女たちならではの視点で発信される、その独特なミックスサウンドは全て独学でDIYというのも驚きだ。
インディー・ミュージックが盛り上がりを見せた80年代を彷彿させる独創的なメロディーのガールズバンドは、唯一無二の存在としてその地位を確率しつつある。
その活動の中心はまだロンドンがほとんどでありまだ世界的には知られていないが、今後必ずヒットされるであろうと噂の的だ。
このように、魅力的でパワフルなガールズバンドの活躍が目覚ましいイギリスのインディー・ミュージックシーンは、ますます盛り上がりを見せているところだ。
そしてその中でも、今年ますます注目されるであろう要注目の3つのガールズバンドたち。
その美しく可憐な見た目だけでなく、内に秘められたパワーや力強いメッセージを持つ音楽は、多くの人々の心をつかんでいる。
彼女たちの作り出す音楽、活動、メッセージから今後ますます目が離せなさそうだ。