「うちで踊ろう」による世界や政界までも巻き込んだムーヴメントに始まり、「逃げるは恥だが役に立つ」の再編集による放送も好調など、コロナ禍においても話題に事欠かないアーティストこそ星野源である。そんな星野源による新曲「折り合い」が6月19日、各種ストリーミングサイトより配信開始となった。

本作は、外出自粛期間中に星野自身がDAWを使用し、打ち込みによるトラック制作からボーカル録音まで、すべて自宅で作り上げた楽曲である。配信と同時に、ミュージックビデオもYouTubeで公開された。

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今回の楽曲の特徴は10年以上続くバナナマン・日村勇紀へのバースデーソングとして生まれた楽曲が形をそのままに初めて配信されたということにある。今までも「SUN」や「Family Song」など、日村のために作られたバースデーソングの一部のトラックを受け継ぐ形で生まれた楽曲はあったが、今作は歌詞をそのままに音源をブラッシュアップする形でリリースされるに至った。バナナマンのラジオリスナーとしては嬉しい報せとなった。

日村勇紀がダイエットと食欲の間で揺れ動く葛藤、それに伴う奥さんとの争いは結婚して以来ラジオにおける定番エピソードとなった。日村家の日常の喧騒を俯瞰で見た星野源が、そんなエピソードをインスピレーション源とし、楽曲として昇華し、プレゼントしたというわけである。

またミュージックビデオは日常をそれぞれ別の部屋で過ごす男女の姿を描いたもので、星野源と石橋静河が出演している。ディレクションは映画「きみの鳥はうたえる」を監督したことでも知られる三宅唱が担当した。