スラムダンク映画化で湘北メンバーが恋しくなり、アニメ版を見返す。元バスケ部のエディターAはスラムダンクに憧れて……バスケを始めたわけではないのだが(しかも引退後に漫画を読破した)、この作品も青春のバイブス的存在であり、今も大切にしたい初期衝動が詰まっている。

そもそも何故バスケに憧れたのか。そのストリート感とオーバーサイズなユニフォームに惹かれたから。学年が上がるにつれカラフルなバスパンを履ける喜び、悩んで決めた相棒のバッシュ、Tシャツで演出する個性……。スニーカーへのこだわりやTシャツを吟味する姿勢、実はバスケ精神が影響しているのでは?なんて思う。

そして久しぶりに(6年ぶりくらい?)スラムダンクを観て、桜木が100円〜300円で強奪したジョーダンシリーズや愛知学園下見の際、海南の清田が着ていたフィッシングベストなどなど、やっぱりストリートファッションと親和性があるぞ? じわじわと(本当に確信はない)思えてきた。こじつけかも知れないが、晴子ちゃんのキャミソールワンピや彩子さんのピチデニムなんかもよく見ると可愛いし、今も間違いなくホットに着れる。セーラームーンのファッションが今改めて注目されるように、漫画スラムダンクも類似するものは勿論あるだろう。

屋外でバスケを出来るか否か。リアルなストリートでの環境が大切であると陵南の田岡監督が話していたが、ファッションやカルチャーにおいてもそうであると言える。タトゥーが未だ偏見を持たれるのと同じように、表面化しないストリートカルチャーがアングラで成立していく様は、プレイヤー(バスケに限らずの話)や観客双方にとっても何か幅を感じるに違いない。ストリートでバスケをする人々が増えたら、人々の価値観は変わるのか?それは分からない。だが、スニーカーヘッズやHIPHOPなど一種一体のストリートカルチャーとして高まりを見せる中で、少しでもストリートや生活に根付くカルチャーの存在に気づける人がいるのでは?と希望を持ちたい。

ともかく、スラムダンクは最高の作品。どんなストーリーが映画化されるのか ファンの中で囁かれているが、ミーハーAの一要望として、藤間・牧・仙道/流川・三井/神・赤木の選抜はかなり….見てみたい。「岸辺露伴は動かない」くらいのスピンオフで、やってくれないかなあ…..。