『 Designer’s 7 Favourite』は、アジア発ブランドの中でも新進気鋭で注目を浴びるブランドのデザイナーやプロデューサーに7つの好みを紹介してもらうインタビュー。表にあまり出てこないデザイナーやプロデューサーの日常生活を垣間見る連載企画。
第17回目は、今や韓国では知らない人はいない、日本でも大人気で入手困難となっているストリートブランド 87mm (パルチルエムエム)のデザイナー < KIM WON JOONG >。デザイナーながら自身もモデルとして韓国で大活躍しているその絶大な人気はどこから生まれてきたのか、彼の日常と合わせてCHECKして。
家にいる時に一番好きな時間は何ですか?
深夜にビールを飲みながらNetflixを見ることですかね。最近一番面白いと思ったシリーズ作品は、La Casa de Papelで、限定された空間で起こる出来事が毎度刺激的です。スパニッシュ的な背景やストーリー基盤はあまり自分が経験したことがない空間のためそこもこのシリーズが好きになった理由ですね。

今まででどの映画が一番自身のデザインに影響を受けましたか?
一番影響を受けた映画は「RIDE ON TIME (ライドオンタイム)」ですね。私たちがブランドを行なっているカルチャーレーベルの”ONES SERVICE” が制作した短編映画です。エグゼ クティブ・プロデューサーとしてSEGAJI VIDEOを迎え、共同制作で短編映画を作りました。私もパートナーのPARK WONJOONもかなり映画オタクで知識も豊富であると思っていたのですが、ファッションとはまた全然異なる世界があり、自分の知識の足りなさと、合わせて新しい何かをしった喜びを感じた瞬間でしたね!また、今年韓国で開催される予定の「全州国際映画祭」で新作も出展予定です。
自分で所有しているブランドアイテムの中で一番好きなものは?
Levi’s (リーバイス) 501とRay-Ban(レイバン)の2132ですね。オリジナリティーを感じさせるアイテムで、また我々がデザインするアイテムとの調和が表されているアイテムだと思います。伝統的なアメカジやストリートファッション、またHIPHOPやロックンロールなど、1つのカテゴリーに偏るのではなく、全てのファッションカテゴリーに合うアイテムだと感じています。

仕事中によく聞くおすすめの曲は何ですか?

日々必ず行っているルーティンはありますか?
ラミキューブですね!最近はまっているboard gameです。毎晩寝る前に妻と1ゲーム楽しむのが自分のルーティンになっています。
あなたのもっとも好きなOOTD (今日のスタイル)は何ですか?
ファッションスタイルはどのジャンルでも好きですが、強いて言うながらNIKEやADDIDASとのコラボアイテム、またハイエンド且つHIP HOPブランドのスニーカー文化はあまり好んではないないです。限定版や復刻版を購入する文化も勿論ファッションのプラットフォームとして成立しているとは思いますが、なかなか不思議な領域にいる文化かなと感じています。ただ自分で何かファッション分野に対して偏見を持ってしまうと考えを閉ざしてしまうので、そこは意識しながら多角的にファッションスタイルを見ています。
【プロフィール】
87mm – KIM WON JOONG
今韓国の若者に絶大な人気を誇るストリートウェアブランド。87mmのブランドロゴとそのユニセックスなスタイルが話題を呼び、韓国・ホンデに店舗を構える。日本にも2018年から実店舗を構えている。